イジワル王太子と政略結婚!?
『…はいはい。わかりましたよ、シーナ王子』


シスルは嫌味な笑顔を浮かべながら


『…どうぞ、お幸せに』


と、すれ違いざまに一言残して去っていった。




「…なによ、あの男!」

『変な虫に気に入られてんな。あんまりアイツに関わるなよ』

「関わりたくなんかないわよ」


仮にも一国の王子を、虫呼ばわりするなんて…さすがシーナだわ。



『シスルの兄貴はいい奴なのに…アイツは完璧に昔ながらの東の国王の血を受け継いでるな』

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