イジワル王太子と政略結婚!?
『やけに素直じゃん。まぁ当然か、絶対俺の方が優しいもんな』

「それはどうだか…」

『なんだよ。嘘だと思うなら今夜試してみる?ベッドの上で』


シーナは私を抱き締めたまま、妖しい言葉を囁く。



「な、何言ってんのよ!!
てゆうか…いつまでこうしてるつもり!?」


私の意志とは反対にドキドキし出す胸の鼓動…


それが聞こえてしまいそうで、私はシーナの腕から逃れようとした。



「ひゃっ…!」


腕から離れた瞬間、足がフラついて転びそうになった私の手を再びシーナが掴む。


そうだった…酔ってること忘れてた。

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