イジワル王太子と政略結婚!?
すると、その時…
「──っ!?」
お母様の祭壇にあった、白い翡翠の石のネックレスが急に光りだした。
「え……何?」
その光はどんどん強くなって、眩しくて目がくらみそうなくらい。
私はその不思議な光に引き寄せられるように近づく。
手を伸ばして、その石に触れようとした
その時──
「きゃ…っ!?」
一層光が強くなった。
そして自分自身がそれに吸い込まれるような感覚と共に……
私の意識は遠退いていった。