イジワル王太子と政略結婚!?
シーナは私の肩に手を回して、守るように小屋まで歩いてくれた。


その頃にはもう日は暮れて、辺りは闇に包まれていた。



『今日はもう外出歩くなよ。何かあっても助けないからな』

「……はい」


はぁ…結局ここで一夜を過ごすことになっちゃった。

ため息をつきながら腰をおろす。


シーナは部屋のランタンに明かりをつけると、ベッド代わりの台に寝転がった。



『お前さぁ、何でそんなに俺といるのが嫌なワケ?』

「えっ?」


なに、急に……


シーナは肘枕をしながら私をじっと見据える。


< 59 / 241 >

この作品をシェア

pagetop