紳士的なLady*Another
恋人アモローソ
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保健室での一件から3日。
私の風邪は、ただの風邪じゃなかったみたいで、長引いたままだった。
泣くと、人間は頭が痛くなるみたい。
保健室のベッドで泣いたあの日、私の体温は39度を超え、強制的に家へ帰る事になってしまった。
壮紀と話したい事はあった。
だけど、どんな顔をして、何て言えば良いのか。
分からない。
鞄を持ってきてくれた剣と千波に、「何かあった?」と訊かれたけれど。
私は「何でもないの」と一言だけ言って笑い、担任の車に乗って、帰宅した。
嘘つき。
友達に、嘘つくなんて。
「もう、嫌だな……」
私が。