紳士的なLady*Another
衝動アッチェレランド
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体育の授業でも走ったことがないくらい速いスピードで、保健室に入り、消毒と手当てをしてもらった。
先生は「何だか熱っぽくない?」と心配そうな顔をしたけれど、「大丈夫です!」と空元気に答えて、早々と保健室を後にした。
大きめの絆創膏が貼られた人差し指を、じいっと見つめる。
先輩、もう部活に戻ってるよね?
生徒会室に戻っても、平気かな?
でも、会っても「絆創膏貼ってもらいましたよー!!」とか笑って言えば、大丈夫かな?
……。
「言えないなあ……」
私が「常日頃から元気でおバカな女の子」キャラだったら、どんなに良かったろう。
そうだったら、馬鹿みたいに笑って、終われたのに。
そういえば、まだ作業は残っているんだった。
うん。
戻らなきゃ。