まってみる。

「……好き…」

目を瞑って
君の顔を頭に浮かべて
静かに呟やいた。

「………笹岡?」

私を呼ぶ声にはっとして
思いっきり目を開けた。

「………え?」

頭がこんがらがって
うまく話せない。

こんな偶然、あるんだ。

「寝てんのかな
って思ったし、笑」

「え、あ!違うよ!」


私、うまく笑えてるかな

緊張しちゃうと
うまく笑えないんだ。

なんてことを
頭の中で考えながら
私は君の顔を見た。

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