執事と秘めゴト
窓の外から見える、景色。
寂れた景色。
枯れたようでなんだか寂しい。
でもそんな景色があってこその、切ないからこその、冬だと思う。
私にぴったりの季節だわ。
一人で浸っていると、派手な女子たちの破廉恥な会話が聞こえてきた。
もう、五月蝿いくらいに。嫌でも聞こえてしまうほどに。
『ねぇ、聞いてよ~!! みゆきのやつ、ゴム付けないでヤッちゃったらしいよぉ!』
『えぇ? 馬鹿じゃん! でも、あたしも生でしてみたい♪ ちょっと羨ましいかも』
『分かる~!! 超気持ちいいらしいよね』
ゴムつけないでやる?
生でやってみたい?
超気持ちいい?
私の頭に浮かぶのはたくさんのハテナマーク。