悪魔

後悔


彼は、少女を自分の家まで案内した。
少女は、うつむいたまま彼について行った。
傘は、わけもなく、閉じて右手にぶらさげていた。

「ここが俺の家。」

彼は、優しく少女に微笑みかけた。
勿論、偽りの笑顔で。

「え……、家…?
嘘…信じらんない。。」

そう。少女が信じられないのも当然だろう。彼の家は、十階建てであり横の長さは、167メートルもある、とても大きなお屋敷なのだから。

「…まぁ、入ってくれ。」

彼は、門を開け少女を敷地内へ入れた。
そして、広いお庭を通り過ぎ、玄関の扉の金でできたドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を開けた。
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