悪魔

「どしゃぶりだな…。」

彼は、凄まじく降ってくる雨を見つめながら呟いた。
傘を開き、服を整えて、歩き出した。

門を出ると、道には、沢山の人の姿がうかがえた。
勿論、彼の目からは、食べ物にしか見えていない。

そして、また 今日食らう人間を探しに、街に向かって歩き出した……。








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