悪魔
「…ん……。もう朝か…?」
彼は、窓から入ってくる日差しに、目を細めながら、ゆっくりと体を起こした。
彼は、二階の大ルームを寝室として使っていた。部屋には、テレビやタンスや本棚は勿論のこと、マッサージ機や動物の毛でつくられたソファーなどが置かれていた。
仕事は、今日は午後から出ると伝えてあるので、ゆっくりと支度をすることにしていた。
「きゃーーー!!!!」
そんな時だった。
下の方から、あの少女の叫ぶ声が聞こえてきた。
「……!!?」
彼は、急いでとび起きて、髪や服装も整えずに、急いで階段をかけ下りた。