のらねこ様、カレシ仕様

上目遣いの猫撫で声。




ヒナタはあからさまに真っ赤になってうろたえた。





「な、何言ってンのーっ。こんなヒト一杯いるトコロで!絶対ムリッ!」







こんなヒト一杯いるトコロで絶対ムリ?









・・・・ふーん






ガシッ!!!!!




「ふへ?・・・えええええ!!


ちょっと、クロちゃーん!?」






俺はヒナタを小脇に抱えて歩き出した。










「って、オマエだけオイシイトコ持ってくなーっ!!」






背後でオンナトモダチ二人にへばりつかれて

アワアワしている番犬が吼えたが、







知らん。

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