のらねこ様、カレシ仕様

拒否するのは、唐突過ぎて、ハジメテの事で、どーしていいのか分かんないから。


でも、クロちゃんに触られる事に嫌悪なんかナイんだ。




・・・・スキンシップに慣れ過ぎた???




クロちゃんに触られたトコロ、溶ける。


私こそ撫でられて、猫ちゃんになったみたいにグダグダになる。



優しい指の感覚。




大きな掌が服越しに胸を覆う・・・

けど


もう逃げらンない。




あ~・・・流されちゃう・・・・





ゴンッ




「ふぎゃっ!!!」





いきなり変な声を上げてクロちゃんが突っ伏した。



きゃぁぁ、胸っ、胸に――――



「・・・・って、あれ?カオちゃん?」




ソファーの向こうに仁王様みたいな薫が立っていた。
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