のらねこ様、カレシ仕様
2 in 『junk』
「ね・・・本当に行くの?」
後ろから万里ちゃんが不安そうに私の服を引っ張る。
うん。
その気持ち、分かる。
今、私達は『ジャンク』という店の前にいる。
店の前にはいかにもフリョーなカンジのオトコノコ達がたむろっていて、おおよそ違法な改造バイクやら車やらがそこかしこに置かれていたりする。
・・・コワイ。
でも、ここで怯んじゃいられないんだ。
だってクロちゃん達迎えに行かなきゃならないんだもん!
私は覚悟を決めて店内に入った。
中にはやっぱりフリョーなカンジのオトコノコが一杯で。
女の子もいるけど、ギャルギャルした子や、普段お目にかからない気合の入れ方した人ばかり。
・・・私達、完璧ウイテル。