のらねこ様、カレシ仕様
「ま、いいじゃん。さっきのヤツこの学校にしちゃまともなサッカー大好きスポーツ少年っ♪顔も悪くないし、付き合っちゃえばいいのにぃ~。」
「だからそんな話じゃなかったんだって・・・」
「言わぬなら言わせてみせようホトトギス!よ!!」
アナタは秀吉ですか?
私は苦笑いで肩を竦めた。
「別にどーしてもカレシほしーとかないしなー。そりゃ、スキって人が出来たらつきあいたいとは思うけど。」
「ヒナちゃん、ピュアー。」
愛ちゃんが感激したように抱きついてくる。
って、コレふつーの感覚だと思いますケド・・・。
私は椅子に腰を落ちつけながら、さっきの男子を思い浮かべちょっとだけ首を傾げた。
「さっきの子、そんなに格好ヨカッタかな・・・?」
思いだせないや。
京香ちゃんが苦笑する。
「アンタ、そのレベル落とさないと一生結婚なんてデキナイわよ。」
「えぇー?私、別にレベル高くないよー?」
どこぞのセレブがイイとか、アイドルの誰誰がいいとか、そういう希望もないし?
二人揃ってやれやれと首を振る。
「まー、ヒナの不運は、顔良し、性格良し、ヒナにべた惚れのカワイイ男が
弟クンだった事よねー。」