のらねこ様、カレシ仕様
「オマエ、マヂ、イイ男。どーよ、俺の族入ンねー?」
レージが精力的に誘うのはもっぱら番犬。
俺のコトは既に諦めてっし。
番犬はフライドチキンの骨をガリガリしながら、苦笑して肩を竦めた。
「認められンのはすっげーウレシー。
・・・けど、ゴメン。」
骨を皿に転がして、ちょっとだけ真剣な顔でレージを見る。
「今回、助けられたの本気で感謝してっし、俺が恩返しデキル時は駆けつけるつもり。
だけど、どっかのグループに属して、そのグループの為に喧嘩するとかは・・・俺、ムリ。」
・・・ふーん?
単なる狂犬一歩手前のアホ犬かと思ってたが、ちょっとは何か考えてんだな。
烈が俺と番犬を見て薄く笑う。
「お前ら・・・そーいうとこがちょっと似てンな。」
は?
俺と番犬!?
全然似てねーし!
チョーシツレイだ!