のらねこ様、カレシ仕様

隣をちらっと見ると、ノロケに当てられたのかヒナタがちょっと赤い顔で


「ふふ・・・あの二人お似合いだねー。」


なんて照れ笑いを返してきた。




俺と番犬と。

一緒に喧嘩して、同じよーに寝てたのに。



何でアイツだけちゃっかり女捕まえてンだ!?




しかも、ヤッタとか・・・・



ちょー羨ましいっ!

ムカツクッ!


・・・・俺、ヒナタとキス止まりなんですけど・・・はぁ。



ちょっと拗ねモードで、エビの串刺しをガリガリ噛み砕く。

今日の料理は、烈が、利き腕使えねぇ俺と番犬を気遣ってか、殆ど串に刺さったバーベキュー仕様。


ある意味、烈、気が効かねぇ・・・。

俺はヒナタに『あーん』してもらってもヨカッタのに。




「ふ~、何か熱いねー。喉乾いちゃった。」


グラスを持ったヒナタを見て、レージが「あ」と声を上げる。



「それ、さっきココ来たヤツが置いてったカクテルだ・・・」


けど、いいのか?と俺に目混ぜで尋ねる。


んー・・・俺的には別に?

番犬は止めろっつったけど、祝いだし、ヒナタが呑める性質なら止める理由ねーけど。


「わーコレ美味しい♪」



・・・てか、ヒナタ酒豪?

一気にグラスを空けて二杯目。



さすがに三杯目は・・・止めた。
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