のらねこ様、カレシ仕様
「酔うとすぐ寝ちまうし!あーなると朝まで起きねぇからなっ。ちなみに酔った時のコトはスッキリ忘れる。」
・・・・ぬあ!?
俺、襲われたんですけど!?
てか、朝まで起きねぇって!
この俺の溜まりに溜まったフラストレーションはどーなる!?
「知るか。だから忠告してってやったんだろーに。バカネコがッ」
あんなん忠告になっか!バカバカ犬ッ!
ガッ!
八つ当たりに殴りかかったのを番犬が止める。
互いに反射だったから、思わずギブス嵌めた利き腕だし。
「てんめぇ~。忠告無視した上に殴りかかるなんざどーいう了見だ?」
うっせー。
オマエの言葉が足りねぇのが悪ぃんだろーがぁぁぁ!
がるるるる
しゃーぁぁああ
剣の代わりにギブスでやり合う俺と番犬。
「・・・おい。止めてやらんの?」
「・・・ほっとけ。単なるジャレアイだ・・・」
烈とレージは我関せず、とグラスを傾けていた。