のらねこ様、カレシ仕様

小型犬はテスト期間らしくてヒナタのウチには来てんかったが、番犬が誘ったらホイホイ現れた。

・・・って、テストだいじょーぶかよ。



「レージさんの知り合いならイイ男の期待大っ♪」


・・・コイツ反省って言葉を知らないらしー。



「イイのカオちゃん?カノジョがあんな事言っておりますが」



気遣わしげに覗くヒナタに番犬は余裕綽綽にニヤッと笑う。



「気にすんな、ありゃ単なるビョーキだ。騒いだトコロでアイツ、俺から離れらんねぇし?」


・・・ぐわー、ムカツク。

何だその余裕発言!




「死ネ!」



赤い顔の小型犬が放つ蹴りを、番犬はゲラゲラ笑って受け止めて。

傍目にはイチャイチャしながら歩く二人に、


・・・・イラッ。




「いやぁ~・・・熱いっすね。」


照れてババ臭く呟くヒナタに、



・・・・・はぁ。




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