のらねこ様、カレシ仕様

「抜けらンねぇってんなら、いっそコイツのトコにでも入れてもらってシャカリキに喧嘩しとけ。オマエが忠義尽くせば、コイツ等が守ってくれンだろ。」



コイツってのはレージのコトだ。

どっかに属するってコトは、組織の面子を背負うと同時に、その組織をバックに付けると言う意味では守られる。

個人なら気安くチョッカイかけれても、組織が出てくると大事になるからと喧嘩も抑制されるケースはある。

そういう意味ではレージんトコはこの界隈でも名が知れていて、小物がおいそれと喧嘩を吹っ掛けることは少ねぇだろう。

ただ、組織上げて喧嘩とかになったら否応なく駆り出されっけど。



そーいうのスゲーメンドー。

俺、自分でなんとかすっし、
別に助けてもらわんでもイイもんね。

ヒナタだって俺が守るしー。


つか、

番犬だってアホなりに考えてんだろー?


過去に何かあったらしーけど。

レージんトコ入ンねぇのも、売られた喧嘩以外買わねぇのも、フツーに男子学生してんのも
そーいうこったろ?

鬱陶しいほどヒナタ一番に考えてんじゃん。




コイツ、幼馴染かなんか知らんが、なんもかんも知ったような顔しやがって。





・・・・腹立ってキタ。
< 159 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop