のらねこ様、カレシ仕様

クロちゃんは薫を見下ろしぼそっと言った。



「・・・抜け駆け・・・」


フリーズから溶けた薫が途端、吠える。



「何が抜け駆けだっ!てめぇ、俺の後付いてきやがったなっっ!!今すぐ帰れ!!」

大音響にクラスメートがびくっと飛び跳ねるケド、等のクロちゃんはつーんと素知らぬ顔。


はは・・・なんか鎖で繋がれた犬をからかう性悪ネコみたい・・・。



私は最初こそ驚きはしたものの、サプライズな訪問にパアッと顔を輝かせた。




「わぁ、クロちゃん♪エサ強請りにきたんだね?」

うんっと素直に頷くクロちゃん。



かーわいー。


撫で撫でする私に和むクロちゃん。


やった♪
餌付作戦効いてるっ!
野良猫ちゃん完璧に手懐けましたぁー!!
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