のらねこ様、カレシ仕様
■□■□のらねこ■□■□in street

紺が濃くなった空を見上げると、一際輝く一番星が見えた。







「てかっ!!


オマエーっ、こんな時にナニ呑気に寝てやがんだー!!」


番犬が吠えて、飛びかかってきた男を殴り返す。

俺はその後ろでなんもかんも放棄して、路上に寝転んでいた。



も、いい。

なんかどーでもいい。



番犬が、絡まれた俺の代わりにどっかのフリョー共と喧嘩してっけど。


「オマエ殴られんのキライだったろーがっ。ならやつけろ!」


もー・・・それでもいい。


「パンチドランカーとかそんなんじゃねーくせにっ!この怠けネコッ!」


・・・・確かに。
ヒナタを殴ったのはかなり堪えたケド、だからっつって誰かを殴るのが怖くて出来なくなったとかじゃない。





ヒナタに怪我させたよりもずっと・・・





ヒナタのあの怯えたような顔がイタくて、苦しい。
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