のらねこ様、カレシ仕様

「何だこのオンナ!黙ってろ!」


「きゃ・・・」

男の一人がヒナタに腕を振り上げたのを見て。



身体が勝手に動いてた。



ガッ―――


男を一撃で飛ばし、ヒナタを庇うように立つ。


「この・・・やっちまえ!」


叫んで躍りかかってくる男達を容赦なく薙ぎ倒していく。




モノの数分で勝敗は決まった。




静寂を取り戻した路地。

俺は後ろを振り向けないでいた。






・・・コワイ。




ヒナタにまた怖がられたらどーしよ。

目の前で喧嘩しちゃったし・・・




拒絶が怖いから、後ろも見ないで歩き出そう、とか。





俺、とことんヘタレ・・・
< 178 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop