のらねこ様、カレシ仕様
「何だこのオンナ!黙ってろ!」
「きゃ・・・」
男の一人がヒナタに腕を振り上げたのを見て。
身体が勝手に動いてた。
ガッ―――
男を一撃で飛ばし、ヒナタを庇うように立つ。
「この・・・やっちまえ!」
叫んで躍りかかってくる男達を容赦なく薙ぎ倒していく。
モノの数分で勝敗は決まった。
静寂を取り戻した路地。
俺は後ろを振り向けないでいた。
・・・コワイ。
ヒナタにまた怖がられたらどーしよ。
目の前で喧嘩しちゃったし・・・
拒絶が怖いから、後ろも見ないで歩き出そう、とか。
俺、とことんヘタレ・・・