のらねこ様、カレシ仕様
囁くみたいな声が胸にきゅんと刺さって、キスが深くなっても逃げ出すことが出来なかった。
吐息と一緒に漏れるのは鼻に掛った猫撫で声。
やっぱりクロちゃんに触られるのキライじゃないよ。
離れてた反動みたいにもっと触って欲しくなる。
もっとクロちゃんに近づきたくなる。
「・・・っ」
イタミに顔を歪めれば、クロちゃんが鼻先で頬を撫でる。
ささやかな明かりで見て取れるクロちゃんは壮絶に色っぽくて、
見惚れちゃう。
私・・・クロちゃんにすっかり夢中だ。