のらねこ様、カレシ仕様

途端、ギロッと目を剥くオバハン。


ヒナタは慌てて言い直した。



「えと・・・怜子さんと、瀬名さん・・・・」


「二度と名前以外で呼ばないでちょうだいね!コドモにパパだのママだの呼ばれると老け込む気がして嫌なのよっ!」



俺は言い合いの間に、飛び起きてヒナタの後ろに隠れた。



なんかこのオバサン、コエーよー。






「えと・・・お早いご帰還デスネ。・・・面談は最終日なんだけど?」



「知ってるわよ。時間が取れたから、アンタ達と久しぶりに時間を使おうかと思って早く帰ってきたんだけど、悪い?」




「いえっ、恐縮デス!」








ぅぅ・・・

あの番犬がビビってる。



どんだけおっかねぇんだ、このババア・・・。
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