のらねこ様、カレシ仕様



ビクッ。




オバハンと目があって飛び跳ねる俺。



俺を一瞥したオバサンは、毅然とヒナタに向き直った。


「ソレ、なんなの」


「・・・クロちゃん、デス。」




くわっとババアが牙をむいた。




「アンタ、いい加減にしなさいよ!?ボランティアじゃあるまいし、落ちてる動物拾い集めて・・・!他の猫諸共さっさと捨ててきなさい!!」



「動物愛護団体から抗議されそうなコト言わないで!」


それにヒナタも声を荒げて応戦。



「儲かるならいざしらず、こんな大食無芸の動物飼って何の得があるっていうの!」


「何でもかんでも金儲けの道具だと思わないでよね!!」


「利益を考えてナニが悪いのよ!?世の中金は大事なんだからね!」





親子の壮絶バトル勃発。





・・・ってか、初対面のオバハンにも俺は迷いもなく猫の括りなンか・・・。



・・・・進化したのに、






ちょっとだけ・・・。
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