のらねこ様、カレシ仕様
まだ時間が浅いからか、重役出勤の一軍は殆どいなくて、いるのは二軍ばかりのようだ。
オッサンがそのウチの二人を呼びとめた。
オッサンがカリスマホストってのは知れ渡っているようで、呼びとめられた二人組はそれとなく興奮気味な様子・・・。
キモ・・・・。
しかし、それもオッサンの爆弾発言で驚きに変わった。
「彼、臨時で入るズブのド素人だけど、訳合って一軍スタートね。よろしく。」
「え?・・・・は、はい・・・」
一応返事してるけど、意味分からんって顔に書いてあンゾ。
俺だって意味分かんねー成り行きだけどな。
「じゃ、後は二人に聞いてね。ボクは裏で怜子さんの仕事手伝ってくるから、何かあったら呼んで。」
それだけ言って、俺の身柄はアホそうな二人組ホストに引き渡された。