のらねこ様、カレシ仕様
「ホラ帰るわよ。さっさとしなさい!」
ババアの言葉にズルズルと引き摺られるようにして歩き出す。
ひーなーたー。
暗涙する俺を余所に、俺をしっかり捕獲したままオッサンが野郎共に向けてにっこり笑顔を向ける。
「性根から再教育なんて面倒臭いから、以降二度とこんな真似はしないよーに、・・・ネ?」
女を虜にする笑顔で、刺すように冷たい目と声に、一同は為す術もなく震えあがって頷いた。
このオッサンも伊達じゃねぇな・・・。
なんて、
今の俺にはホントどーでもよくて・・・。
シクシク・・・
ヒナタのいるお家に帰りたいよぅ・・・。