のらねこ様、カレシ仕様
「百面相。」
薫の突っ込みに我に返る。
「だってぇ~・・・」
情けない声を上げた私を薫はじっと見詰めてきた。
「なぁ、それよか、こないだ言ってたコトマジ?」
「え?」
「アイツと一生一緒にいたいってヤツ。」
面前と言われて頬が熱くなるのを自覚する。
「う・・・うん。」
「アイツがなんも出来ない役立たずでも?ヒナが苦労すんの分かってても?それでも一緒にいたいのか?」
「・・・・うん。」
苦労・・・・するかな。
でもクロちゃんが傍にいてくれた方が断然嬉しい、よ?
一緒にいてくれるとほっとするの。