のらねこ様、カレシ仕様
そこにいるホストがクロちゃんであるかのように、内心で悪態を吐いていると、フロアの方から男のヒトが寄ってきた。
わー・・・・いかにもホストって、カンジ?
格好良くて、奇麗で、華やかで、とても口が上手そう・・・。
こんなヒトにニッコリほほ笑まれて、褒められたら、大抵の女の子は有頂天になっちゃうだろうな。
「どうかした?」
「あ、ソウマさん。彼等がオーナーに会いたいっていうんですけどぉ・・・」
「怜子さんに?・・・君バイト希望?」
「いやっ、違くて・・・・」
ソウマさんと言うヒトに尋ねられ薫が微妙に慌てる。
「君はカノジョ、なのかな?彼が面接終わるまで、ボクがお相手してあげるからフロアに行こうか。」
「ちょ、待って下さいっ。私・・・」
「ん?お金の事なら心配いらないよ。君は特別。」
「いや、そーでなくて!!」