のらねこ様、カレシ仕様
一人で身悶えながらオフロに入って、やや逆上せ気味で部屋に戻った。
「く・・・・クロちゃん・・・?」
覚悟を決めて、そろ~と部屋の中を覗くと、中はやけに静かだった。
うん、まぁ、クロちゃんが一人で騒いでる事なんてめったにないけど・・・・。
クロちゃんはベッドにいた。
「寝てる・・・・。」
横になって丸まってスヤスヤと心地よさそうな寝息を立てていた。
緊張が一気に溶ける。
安心しきったクロちゃんの寝顔を見ていたらなんか自然と笑顔になった。
「・・・カワイ・・・・」
思わずそう呟いて、そっと前髪を撫でた。
と。
「きゃっ」
いきなり伸びてきた手に捕獲され引き寄せられる。