のらねこ様、カレシ仕様
「くくクロちゃん・・・っ!?」
焦ってジタバタもがきながらそう呼ぶけれど
・・・あれ?
クロちゃんは私の肩に頭を擦りつけて、寝心地を確かめるだけして、またスヤスヤと寝始めた。
ぅぅ・・・私ったら過剰反応!!ハズカシイ!!
それはそうと・・・・
クロちゃん相当眠いんだね。
カワイソウにお母さんとお父さんに散々扱かれたのかな。
もがいても解けないクロちゃんの腕の中で、苦心して体を反転させる。
私にへばりついて無心に眠るクロちゃんの心地よさそうな顔を見たら、胸の奥がキュンとした。
私はクロちゃんにとって安心出来る場所でいられてるのかな。
クロちゃんは私といて・・・幸せ?
もしそうなら、ずっとそんな存在でいたいな。