のらねこ様、カレシ仕様

私は震えながら男を凝視した。




・・・・なんなの、このヒト。


ヒトを車から振り落としといて、何でこんな涼しい顔してるの








・・・怖い。







私の怯えに気が付いたように、男は優しげな笑みを浮かべた。



「大人しくしてくれれば乱暴なコトはしないと誓うよ。分かったらシートベルトをしなさい。」


信用なんかデキナイ。


けど、


どうする事も出来なくて、私は無言でシートベルトを締めた。
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