のらねこ様、カレシ仕様

若いお姉さんの挨拶を適当に受け流し、連れて行かれたのは最奥の別室。



広くゆったりとした空間に上品な家具。



高いビルの最上階で、壁一面の大きな窓の先にはキレイな夜景が広がっている。






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「ふふ・・・最近、大神さんがいらっしゃらなくてママが寂しがっていましたわよ?」


「まさか。彼女がサミシイなどと言うタマか。」


「それにしても。大神さんも隅に置けないわね。こんな若いコイビトがいらっしゃるなんて。」



そう言って、案内をしてくれたホステスさんが私をチラッと見る。



その値踏みするような視線にいたたまれず、俯く私。





ホステスさんは犬神さんにお酒を注いで私にはオレンジジュースを置いて部屋から出て行った。
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