のらねこ様、カレシ仕様

呼んで呼んでと目で催促すると通じたみたいだ。


ヒナタは、改まった様子でにこっと笑顔を浮かべた。








「改めてクロちゃん♪私、会った時から絶対黒猫だって思ったんだー!」







・・・・・・・。


・・・・・・・


・・・・・・・


って。





クロちゃん!?

どこまでネコ扱い!?





つか、俺が名前呼んでイイってかなり特別なんだけど、

その辺りはキレーにスル―!?




キッチンから番犬が豪快に噴き出す声が響いた。

仲良くなくても俺が他で名前呼ばせない事くらい知っていただろうし。

多分・・・いや間違いなく
ヒナタより察しはいいんだろうし・・・。



俺が名前呼んでほしくて、あえて名前を伝えた事くらい分かったんだろーし・・・。








・・・・くそ・・・

アイツ、マジ絞めたい・・・・
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