のらねこ様、カレシ仕様


「さあて、手当終わり♪」


俺の身体からヒナタの手が離れる。


ちぇー、もっと触っててほしー。


未練がましく見詰めていると
ヒナタが俺の上から抱き上げたデブネコの鼻先にちゅっとキスをした。


あ、ズルイ。






「俺には?」



しねーの?



「ヒナタのネコなのに。」


ネコの扱いに差ぁつけんのはヒドクね?





って、




ネコごときに目くじら立ててる俺もどーかしてる。







ヒナタ相手だとキャラ、ヘンになる。


協調性ないし、誰かの命令きくくらいなら独りの方が断然スキだし、愛相ふるのもメンド
イし。

他人にあんま興味ねーし。




だけど、ヒナタだけは別。



てか、ヒナタには結構会った時から従順じゃね?

・・・や、勢いに押された感もあるケド。



撫でられてもイイとか初めてだぞ、俺。


< 30 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop