のらねこ様、カレシ仕様
俺はほんの少しだけ腕の力を緩めてヒナタの体を反転させた。
俺はずっとヒナタだけの飼い猫だ。
他の飼い主なんて要らない。
ヒナタだけがイイ。
そっと顔を近づける。
まー・・・ずっと一緒にいる『だけ』でイイなんて、んな拷問みたいなコト思ってナイけど。
重なった唇は振り払われるコトなく・・・。
多分、俺とヒナタの『ずっと一緒にいたい』の意味は同じモノに違いない。
うむ。
いつか飼い猫から婿猫に昇格出来そうな予感。
そしたら末永く可愛がってもらうからな、
ヒナタ♪
■□■Fin■□■