のらねこ様、カレシ仕様
教室に踏み込む。
辺りが静まり返ったのが俺の所為なのは分かったが、
知ったことか。
苛立ち紛れに番犬の椅子を思いっきり蹴りあげた。
ガン!!
「なにしやが―――」
振り返り、アホ面の番犬。
「抜け駆け」
すんな。
ったく・・・・せこい野郎で参る。
「わぁ♪クロちゃん餌強請りに来たんだね!?」
俺を大歓迎のヒナタ。
餌・・・ま、イイケド。
しかも思い付きだし・・・
ま、ヒナタがいるからどーでもいい。
素直に頷くと、ヒナタは満面の笑顔で頭をナデナデ。
あー・・・・和む~・・・・
ヒナタは惜しげもなく弁当を俺に差し出した。
「ゴメンね。クロちゃんが来るとは思ってなくて
用意してないんだ。
だから今日はコレ食べて我慢して。
じゃ、私学食行ってきまーす!」
・・・・・・・・は?