のらねこ様、カレシ仕様
唖然としている間に、ヒナタは財布を手に鉄砲玉みたいに教室を飛び出して行った。
いつの間にかヒナタのトモダチらしき二人も消えていて。
多分、弁当持ってヒナタの後を追いかけたんだろーけど。
思いっきり退場のタイミングを逃した俺と番犬。
「マジ、ありえねぇぇぇぇ」
・・・・ホントにな。
意地みたいに互いに退かなかった結果、
差し向かいで弁当を食う羽目になった。
一年の野郎二人が、二年の教室で唸り合って飯食うとか・・・
・・・ホント、
何やってんだ、俺。
「てめぇがノコノコ現れんのが悪ぃ!
ヒナタの弁当横取りしやがって、この泥棒猫がぁぁ」
・・・・マヂ、コイツうっせぇ。
でもヒナタの飯、ウマイ。
「うがーっ!悪夢でもオマエとランチなんざありえねぇぇぇ!!」
コイツとは一生気が合わないと思っていたが
妙なトコロで意見があったな・・・・。