のらねこ様、カレシ仕様
一瞬、固まった二人は突然飛びかかってきた。
「は?カネコ、誰!?」
「てか、それ弟クン知ってんの!?」
「?勿論。」
益々オカシナ顔になっていく二人。
私は嬉しくなって今朝の話を続けた。
「実はね、カネコ君とは二、三日前に喧嘩しちゃってたんだよね。
一緒に寝よ?って言ってもベッドにきてくれなくて・・・
それで強引にベッドに連れ込んだの。」
ガチャガチャっ
と、周囲で食器が耳触りな音を上げた。
そそっかしい人達だな。
視線を向けると、周囲の男子が慌てた様子で顔を反らす。
その顔がちょっと赤く見えるケド、
激辛カレーでも食べてんのかな。
「カネコ君ってスキンシップキライなの。
分かってるんだけど、ナデナデすると一々ビクビクするからぁ~。
なんか反応が可愛くて♪
ついシツコクしちゃって」
何故か「いやーん。私のピュアなヒナちゃんがぁ~」と泣きだした愛ちゃんを京香ちゃんが無言で慰める。
「だけど次の日から目も合わせてくれなくて、ちょっと落ち込んでたんだ。」