のらねこ様、カレシ仕様
軽く夜食を取って、お風呂に入って、就寝前のひと時。
リビングで宿題をやっつけているとお風呂からクロちゃんが出てきた。
髪の毛から水滴がシタシタ落ちて服を濡らしてる。
「あーもーおいで、クロちゃん。」
私の手招きに大人しく寄ってくるクロちゃんを椅子に座らせてドライヤーを掛ける。
クロちゃんは熱い風に顔を撫でられちょっと顔を顰めて、
後は心地よさそうにされるがまま。
その無防備な姿がなんとも飼い主本能を擽る。
柔らかくサラサラと指の隙間を流れる黒い髪。
くせになりそうな感触。
不意にぺたっと私のお腹にクロちゃんが頭を押し付けてきた。
「・・・・・スキ・・・・・」