のらねこ様、カレシ仕様

捲し立てるように言って、はっとした。



ちょ・・・待って!


これじゃ、なんか愛の告白っぽくなーい!?





ち、違うし!!




クロちゃんが、無心に私を信頼してくれるから
それに応えようとして、私もだよって・・・

いわば、お母さん的な愛?
いっそ飼い主的、愛?

そんなのクロちゃんだって分かってて、
私が今更うろたえるのは可笑しいんだけどっ
慌てたら余計にヘンなカンジだしっ。

なんか、空気、ほんのりピンクくナイ?

ナイナイ、私の気のせいだしっ・・・たぶん。



なのに

顔が勝手に赤くなるー。

何一人でデキアガッチャッテんの、私っ。
ハズかしー。


アップアップの私を知ってか知らずか
妙な雰囲気の告白大会にサトウさんが「にゃー」と可愛い声で参加してきた。

これ幸いと、足元に擦り寄ってきたサトウさんを抱き上げる。




「クロちゃんもサトウさんもっ、ウチの子はみーんなダイスキだよっ♪」




ドキドキしてるのは、慌ててるから。



だから。





・・・恋とかじゃ、ナイ


・・・・・よね?
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