のらねこ様、カレシ仕様

リビングにて。

現在野良猫クンはパンツ一丁でネコの本革を纏って途方に暮れた顔をしている。

ネコの本革って言うか本物のネコちゃん。

私が拾ってきた子達、総勢七匹。



リビングに入るなり私は野良猫クンに服を脱ぐように命じた。

だって手当しなきゃね。

すかさず薫が「手当係!」に立候補したケド却下した。

だってこの二人寄ると触ると唸り声あげてるし。


でも、微妙に固まる野良猫クンに自分の失言に気付いた。


手当のためとはいえ、年頃の乙女が男の子に言う言葉としてどーなの!?


ええい、ココは勢いで乗り切る!

「あはは。男の子の裸なんて薫ので見慣れてんだから気にしない、気にしない。」

それで大人しく服を脱いでくれたはいいんだけど・・・


やっぱ、失敗した。


野良猫クン、顔同様身体もキレイ。

薫ほど筋肉質なわけじゃなくて、ほどよく締った筋肉がしなやか。


薫の裸見慣れてるってのは嘘じゃないケド、他のオトコノコの裸を見慣れてるわけじゃないし。


べ、別に変な事考えてるわけじゃないけどっ。

顔赤くなるーっ。
< 8 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop