のらねこ様、カレシ仕様
私の良き理解者である薫が、問答無用でクロちゃんを学校に引っ張って行ってくれた。
ついでにネコちゃん達も部屋の外へ出してくれて。
独りになった静かな部屋で、熱のせいもあって直ぐに眠りに落ちた。
・・・むぅ、
寒い。
そう思った時、ふわっと温かなモノに包まれた。
薫・・・?
布団足してくれたのかな・・・ありがと。
優しい温かさに再びまどろむ。
・・・てか、
ちょっと重い。
「おもーいっ!」
我慢の限界で起き上がる。
いつの間にか本気でぐっすり寝ていたみたいで、窓から差し込む太陽はいつの間にか西日に変わっていた。
部屋の中を見回して、どきんと胸が鳴る。
ベッドにネコちゃん達大集合。
スキンシップキライなカネコ君は机の上とかだけど。
みんな私のコト心配してくれたんだね。
そして・・・