ヴァンパイアノ想イビト
* * * * * * * * * *

「やっと………やっと見つかった…。」



「は…今すぐ私がお迎えにあが「それは必要ない」



「…なぜにございましょう?」



「なぜ…だと?」



「はい…」



「それは…私が直に迎えに行くからだよ…」

そう言い残すと男はコートを翻し、外へとドアを開け吹雪の中を歩いていった。

* * * * * * * * * *





―――――


「ん…………」



「おはよう、真梨子。」



「あ…………お兄様。」

起きたときには、お兄様が私のベッドに腰をおろしていた。



「怖い夢見なかった…?」



「はい……おかげさまで…」



「そう…よかった。」

…とは言うものの本当はまた見てしまった。
というより今までで一番最悪な夢を…。

今回はいつもとは違った…。

……でもなぜだろう…?
内容が…思い出せないの。
まぁ…夢だからよくあることだものね………。
そのうち…思い出すかな……。



その時はまだ知らなかった…


夢の中の人物が誰かを…



その時はまだ…………
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