7つ上の翔太先生。2
シャッシャッと丸をつける先生の横顔、


また見れるんだ。


地震の時……私が、どうして学校で泣いてたか、知ってる?


本当に、先生のことが心配だったんだ。


大丈夫かな。って、ずっとずっと…怖くて寝れないこともあった。



だから、こんなに安心して…話せるの……幸せすぎる。



丸付けがひと段落した様子の先生は、


奥の部屋へ戻った、




先生…そっちの部屋にいかないでよ……



お願い、今日だけはずっと隣にいてほしい。


わがままなお願いだけど……離れないで、



先生は奥の部屋から戻ってきて、片手に何か持っていた。


















「バレンタインありがと、」




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