7つ上の翔太先生。2
横で先生が丸付けをしている間、ケータイを開いた。


画面には"新着メールが1件"と表示されていた、


パスワードを入力し、メールを開く。


クラスの子からのメールだ


2-4の打ち上げをやるという誘いのメールだった。


どんどんクロールするにつれてデコメが増える…


重すぎて、ついには私のケータイが作動しなくなった。




「あっ、やば。」


「ん??どうした?」


「ケータイ…動かなくなっちゃいました……。友達デコメ使うんで、重くて。」


「デコメ…俺送ったこと無いからわかんないわー。」




どんなに些細な事だって…話を聞いてくれるんだ。


私には……話を聞いてくれる人なんて居なかった……

誰一人も。


本当は……心を耕せる友達なんて居ない。


多分、


一人が一番楽なって嘘。

本当は……心の底から笑いあえる人が横に居たら…

私はきっと…また小さい頃のように無邪気に笑えるかもしれない。





そんなときに、多田先生が居てくれた。

それだけでも、私は……心の救いなんだ。

少しでも一緒に居る時間が長かったり、一緒に帰ってくれたり、



ずっと一緒に居たかった。



安心できる……相手がほしい。


それだけだった。











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