7つ上の翔太先生。2
「よしっ、準備完了。」


今日は親友の瑠璃とのお出かけ。

といっても最寄の駅でお茶して語るだけのいつもなかんじ。


「会いたい。」とメールをすれば、いつも決まった場所。


私はそんなメール送れるはずもなくて、いつも瑠璃からのお誘い。

今日も「会いたいねー」とメールが来た。


最近地震の影響で部活が新学期までない。

瑠璃はいつも部活で忙しくて会う暇もない。


丁度いい、会おう。


「じゃあ、最寄で会おうよ。今日塾だから19時までだけど。」


メールを送ればすぐ返信が来た。


「じゃあ、いつもの白い家の前に15時ね。」


今日は先生と会える『嬉しい水曜日。』 


先生のことを考えるだけでドキドキしちゃうよ……。



*********


待ち合わせて、二人で最寄まで歩く。

いつもなら憂鬱な道も、瑠璃が横に居れば…

会話もできるし、最寄にもすぐに着く。



最寄は……私にとっての大事な場所だから。

先生を探してしまうんだ。

あのいつもの紺色のマフラーをしている人を……


いないかな…って、目が悪いながらでも探しちゃうんだよ。


目が悪くたって、先生はすぐに見つかるんだ。







大好きな先生、早く会いたいです。




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