7つ上の翔太先生。2
「お疲れ様っ、」


階段を下ろうと階段に足を踏み入れるときだった。

後ろから大好きな人の声……


その先生の低音ボイスが最高すぎるよ………。


「あっ、先生お疲れ様です。」


外に出ると少し肌寒かった。


「寒くないの?大丈夫?」って先生が…私の格好を見て言った。


本当は少し寒かった、先生のその紺色のマフラーを貸してほしかった…


こんな我が儘言っちゃダメだよね、「大丈夫ですよー、」


って少し強がった…。


「先生は…何の科目が得意だったんですか?」


沈黙ができる前に先生に質問した。


「僕?…んー、なんだろ。国語とかは結構好きだったよ、あと、公民とか。」


「公民って経済とかですよね??私嫌いだなー、今学校でやってるんですけどね。」


「えー、絶対楽しいよ!!」


そんなこと言われたら、どんな嫌いな科目だって…好きになっちゃうよ。


「そうですか??私、家庭科とか…美術とか好きです。」

「美術はねー、僕の学校内申と偏差値が一緒に出るところだったんだけど。美術の偏差値がね。39だった、」


と笑いながら話してくれた。

先生にもそんな黒歴史があったんだね。


そりゃ、人間だもんね。


「39……ある意味凄いですね。」







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