7つ上の翔太先生。2
先生が丁度私の横に来た。

若干辺りを見渡すと人数が減っていた……、

「人数減ったねー、」

と先生は私に言った。

どうしてそんなに私の心を読むの?

「そうですね、」


「終わった?」

「はい、お願いしてもいいですか?」


「うん、いいよ。」


と私のプリントを取って私の前の席に座った。


「ああ……数学か。」


そういえば、先生は前に数学を答え合わせするのは面倒だと言っていた、


頭を使わないといけないから。


といって自分の頭のこめかみの部分をグリグリ押す癖があった、


私は黙って先生をずーっと見ていた、

綺麗な肌だな…とか、こんな至近距離で私の鼓動は限界だった。


いつみても眉毛がいいかんじに濃くて、私はニヤけた。


「ねぇねぇ、これさ、皆が解いてないところまで解いてるよ。」


「え、」


「ふふふ、俺また計算しないといけないじゃん。」


とふーっとため息をついた先生。


「あああ!!ごめんなさい、いいです。そこは丸付けしないで!!!」



「いいよ、俺するよ。」


と少し笑った先生は無理をして笑っているようにも見えた。


ごめんね、先生。

私は暫く先生に顔を合わせられなかった。
















「萌依さん?」










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